COATING
ボディ表面には、砂・埃・虫・鳥糞・タールや鉄分などさまざまな汚れが付着しています。
さらに水垢や紫外線、酸性雨などにより、塗装面は目に見える以上にダメージを受けています。
このような状態でコーティングだけ施しても、その真価は発揮できないどころか、デメリットすら生じます。
クリスタルのベールを纏ったかのような輝きは、完璧な下地処理なくしてはありえません。
以下、その工程を紹介致します。
STEP 1
まずは表面上の汚れ・油分等を除去する事から始まります。クリーナーを用い、見落としの無いように確認しながら、丹念に手洗いしていきます。
STEP 2
車体を綺麗に洗い終わったら、ゴム素材やモール部分などにダメージを与えないよう、マスキングして保護します。
STEP 3
洗車だけでは、しつこくこびり付いたタール・ピッチや虫の死骸、塗装面に突き刺さった鉄粉等は落とせません。これらはセラミック粘土のスポンジを用いて入念に除去します。この作業を怠ると、その後磨 き込んでも、絹のように滑らかな仕上がりには決してなりません。
STEP 4
極細目の超硬研磨粒子コンパウンドを用い、塗装面を均一になるまで丹念に研磨していきます。この工程は最も重要といっても過言ではありません。(塗装状態によってはこの前にもう一段階研磨工程を設けます)
STEP 5
前工程で均一に整えられた塗装面を、更に細かい超微粒子コンパウンドで研磨し、鏡面仕上げを 施します。ここまで施工し、ようやくガラスコーティングを纏うにふさわしい下地が出来上がります。
STEP 6
コーティングする前に、コンパウンドの油分を落とす必要があります。ここでの脱脂が不完全だとコーティングの定着も不完全なものとなる為、入念に行う必要があります。
STEP 7
専用の吸水クロスで水を切り、隙間に入り込んだ水分も、エアダスターで完全に飛ばします。完全に乾かさないと後で泣く事になりますので、もう充分だろうと思ってもしっかり乾かします
STEP 8
コーティング塗布用スポンジに適量を取り出し、1パネル毎に塗り込み・ミクロセーム布で拭き伸ば していきます。拭き伸ばし後、少し時間を置いて拭き残しの無いように拭き上げていきます。(気温や湿度等を見極めながら、時間を判断します)。拭き上げた所からクリスタルのような輝きが宿っていきます。
※選択した仕上げにより、この後トップコートの工程が必要になります。
作業完了
コーティングなんて塗布するだけだろ?と思われがちですが、これだけの工程を経てようやく一台のお車が仕上がります。
時間も要する上に、ガラスコーティングの特性上、完成後に手直しする事は容易ではありません。それゆえ、上記の工程のどれもに細心の注意を払い、神経を集中して取り掛からなければならないのです。
しかも、今までにご紹介したのはあくまでも『施工工程』です。施工完了後、屋内にてコーティングが定着するまで保管し、状態を見極めてからお客様にお渡し致します。
事前に引渡し迄の日時をご説明させて頂いてから、施工作業に入りますが、中には施工後すぐに車輌の引渡しを求められるお客様もいらっしゃいます。そういったお客様からのご依頼は、大変心苦しいのですがお断りさせて頂いております。
何故ならば、それをご了承して頂かないと『パーフェクト』が得られないからです。
※横にスクロールしてご覧ください。
ダイアモンドコート | エシュロン1043NANO-FIL | 下地処理 (新車登録から3ヶ月以上、6ヶ月以内) |
下地処理 (新車登録から3ヶ月以上、6ヶ月以内) |
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軽四コンパクトカー | 35,000円 | 55,000円 | 5,000円 | 8,000円~ |
軽四・コンパクトカー (トールタイプ) |
39,000円 | 59,000円 | 7,000円 | 10,000円~ |
セダン ステーションワゴン |
55,000円 | 75,000円 | 9,000円 | 12,000円~ |
ミニバン | 65,000円 | 85,000円 | 12,000円 | 14,000円~ |
1BOX | 75,000円 | 95,000円 | 15,000円 | 17,000円~ |
「親水性」とは、水と馴染みやすい性質のこと。水が膜状に広がり、水滴にならずに排出されていきます(水滴が全くできないというわけではありません)。ガラスに水を流すとキレイに流れていくのと同じ性質です。 水は塗装となじみ、流れ落ちる際に汚れを一緒に落としていきます。しかも付着しやすいのは水性の汚れで、油性の汚れは付きにくくします。
「撥水性」とは、その文字の通り水をはじく性質のこと。撥水効果を示すのは主に油成分で、ワックスをはじめとする油性のコーティング剤は、主にこの性質をもっています。ワックスをかけた後、雨が降ったり、水をかけた時にボディ上で水滴になるのを見たことがありますが、それです。ただし、油性の汚れは油と馴染みやすいため、付きやすくなってしまいます。
滑水ガラスコーティングは水がツルンと滑り落ちるように切れるのが特徴です。ちょうど親水性と撥水性の中間のような、ハイブリッド特性を持ちます。この特性を持つコーティング剤は限られており、他の 特性の物より作業性もよくありませんが、特有の艶感を宿します。